マタマラボ〜毒親撲滅〜

毒親育ちで拡張型心筋症、非定形鬱病の何もしない40歳主婦の日々です

芸術と哲学思想の中の一般人

哲学とか精神分析とかよく分からん!
と思う一般人の私。
そんな普通の人間が思想の集団にいると
浮きまくってダセぇ奴になるんです。

毒母方の親族は思想家一族。
新興宗教にハマっていた祖父をはじめ
叔父は哲学研究者で作家、
従兄弟は建築哲学を学んでいたり
他の親族は心理学研究者だったりと
中々ユニークな人に囲まれていました。
皆一風変わった癖のある人ばかりです。

実父の家は思想等と無縁の家で
父の遺伝子を引き継いだらしい私は
哲学思想センスを持たずに生まれてきました。

小学生の頃から親族が集まるとオジサン達は
意識物理学理論で盛り上がり
祖父は酔っ払いながら、信心しない奴は
地獄に落ちるぞと言い(笑)
小中学生の兄弟や従兄弟は分からないながらも
大人達の哲学論と
70年代音楽論に目を輝かせる…
今になって考えると無茶苦茶です。

昭和の名残が残る地方だったので
女子は台所仕事を手伝い、男達の話には
入らない。
更に女の子の子供は私だけ。
分からない話に入らないのではなく
「入ってはいけない」雰囲気でした。

子供時代は何とも思わなかった事が
大人になると違和感になりました。
叔父と兄弟で経営していた会社(毒母は取締役)
に兄達と従兄弟達が入社したんですね。

当時は就職超氷河期。
特に私の時代は派遣会社全盛期。
入社させて欲しい…けれど
兄も従兄弟もいて迷惑じゃないか?
特に哲学も何も分かってないし
一段とバカだと思われているであろう
女の私が必要とは言わないだろうな…

毒母は兄や従兄弟の入社には
「勝手に入ってきた。困る」と言っていました。
毒母の迷惑にならないのは当然として
これ以上親族の中で評判を落したくないと
思い、就職出来ず苦しいと言う事も出来ません。
叔父や親族は元々世間的な事より「思想」
なので就職難で苦しむ人間が身内にいるなんて
思いもよらなかったでしょう。

仲間外れにされたような
辛くて寂しい気持ちになりました。

身内の中でセンスピラミッドを感じていて
研究者で社長の叔父を頂点として
最下層に私。今は笑えますが
そんなへんてこピラミッドにずっと
縛られて苦しかったです。
結局、私は派遣社員として働き身内の会社に
入る事はありませんでした。

学者一族の方や芸術家の中で育った方は
こんな感じの普通な人がいたら苦労するのかな?
なんてふと、思ったり。

最近は叔父と話せるようになって
私の事が苦手だったんじゃないか?と
尋ねてみましたが、否定されました。
思い過ごしだと言われました。

そうは言うけど、違うよおじさん。
ピアノメーカーの「スタインウェイ」を
私が「スタンウェイ」と間違えただけで
冷笑してたじゃん…。
叔父の事は嫌いじゃないけれど
やっぱり昔は寂しかった。

センスある人達って面倒くさいです。
そもそもセンスで人を計れないよね?
今はセンスは無いけど個人として
認めてもらえたような気がしてます。
娘の事を尊重しない毒母が一番最低なのは
大前提。だけど親族も変わり者です。
生まれる家間違えたよ、ほんと。